
米日財団の支援により、日本における公共訴訟のためのプロボノ体制を構築するプロジェクトを開始したことをご報告いたします。
国内外を問わず、法律の専門家である弁護士は、プロボノとして公益的活動に一定時間取り組むことが求められています。特に欧米諸国では、弁護士によるプロボノ活動が法律事務所の性質を問わず、文化として根付いており、多くの公共訴訟にもプロボノのサポートが取り入れられ、成果に結びついています。
一方、日本では、プロボノ活動を行う弁護士は一部に限られている現状があり、発展途上です。とりわけ、日本を拠点に活動する外国法弁護士にとって、日本においてプロボノとして公益的活動に取り組みたいというニーズがあっても、言語や文化の壁などを主な理由として、そのニーズを活かすことのできる機会はこれまでほとんど存在しませんでした。
LEDGEは、公共訴訟に日本で初めて組織的に取り組むために結成され、2025年5月時点で合計8件の公共訴訟を支援・プロデュースしています。LEDGEは、より組織的な形でプロボノ活動によるサポートの仕組みを構築することで、より多くの法律家に参画してもらうことにより、各公共訴訟の活動をさらに充実したものとすることを企図しています。
今回、米日財団による助成金事業の御支援により、プロボノ活動の体制を構築する本プロジェクトを開始することとなりました。本プロジェクト期間を通し、日本におけるプロボノ文化の醸成を見据えながら、主に米国の法律事務所との連携を通じて、日本における公共訴訟へのプロボノサポートの体制構築に取り組みます。
米日財団による、LEDGEおよびプロジェクト紹介記事『法の壁を越えて 日米連携が切り拓く司法アクセスの未来』もあわせてご確認ください。